パニックにならないために!GPSの基礎知識
ドローン教授っす。今日はGPSの話をしたいとおも~う
GPSといえば、センサーのレッスン6で少し触れてますよね
そうじゃ。でも、GPSの事を理解するのはとても大事だし、もう少し詳しいことが無人航空従事者試験にでとるから、もう少し詳しくやろう思うのじゃ
たしかにGPSって便利なんですけど、外回りの営業の時、ちゃんと働いているか上司にGPS管理されているんですよ(マジです)。さぼれないんですよ~~~
うわぁ~ わし、無理~~。監視されるのいやじゃ。しかし、GPSにも弱点がある。そこは知っておいて損はないの。今日はGPSの基礎知識じゃ
lesson17 パニックにならないために!GPSの基礎知識
GPSとは
GNSS
人工衛星を利用した測位システムの事をGNSSと呼ぶのじゃ
GNSSを運営している組織は世界中にたくさんありますが、その中で、アメリカが運営しているものがGPSです。
Global Positioning System(グローバル ポジショニング システム)のことですよね
GPSは、宇宙に点在するGPS衛星から送られてくる信号を、地上のGPS受信機で受信し、解析することで、自分が、地球上のどの位置にいるか知ることが出来るシステムです。
つまり、GPS衛星からの信号を、ドローンの中に搭載されたGPS受信機が受け取っているという事じゃ
GPSの現在地解析方法
GPSは電波の遅れを利用して解析をおこなっています。
GPS衛星は、宇宙空間に30機以上打ち上げられています。
衛星と地球上では、距離が大きく離れているため、地球上の場所によって、時間信号の受信に遅れが生じます。複数のGPS衛星から、それぞれ時間信号を受信すると、その距離の違いから時間がずれてバラバラになります。このずれを解析して現在地を割り出そうとするのがGPS受信機です。
だから、GPS衛星が出してる信号は、その衛星の現在地と時間だけなのじゃ。あとはそっちで考えてね~てなもんじゃ
そのため、地球上の座標や、高度を知る為の正確な位置情報を得る為には、最低でも4つ以上のGPS信号を受信する必要があります。
1つのGPS衛星が場所を教えてくれてるのだとばかり思っていました~
GPS衛星は位置を教えてくれてる訳じゃない。考えてるのはドローンの中のGPS受信機じゃ。高性能のドローンは、4つどころか6~15のGPS衛星から信号を受け取って現在地を解析してるのじゃ
もちろん GPSは現在地だけではなく、高さも判断できます。
GPSで可能になった便利な機能
ホバリング
一番に言えるのは「ホバリング」が容易に出来るようになったことでしょう。
マニュアル操作では風によってドローンが流されてしまう事があります。しかし、GPS付ドローンの場合、たとえ風があっても、指定された場所に留まろうとしてくれます。
自律飛行
あらかじめ飛行ルートを設定しておけば、GPSで現在地を捕捉しながら、自分の決めたルートで飛行してくれます。
自動帰還
遠くに飛ばしすぎて見失った時等、自動帰還の機能を使えば、自動でGPSを捕捉し、出発地点まで戻って来てくれます。
GPSの弱点
GPSを正しく受信しない時、やばいのじゃ
GPS信号は直進性が強いので、建物など信号を反射してしまう場面では正確に受信できなくなります。誤差として受信しない仕組みなのです。
GPSの信号が受信しずらい場所
・建物の中
・高い建物が多く建っている場所
・厚い雲が出ている時
・山奥
この環境下では、最悪の場合、衝突や墜落、ドローンを見失ってしまう恐れがあります。
GPSが受信できない場合の対応
あたりまえの事じゃが、自分で操作して立て直すしかない
GPSに頼り切っていると、非常時にパニックになってしまう事があります。
大事なのは、マニュアル操作もしっかりと練習しておく事ですね
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まとめ
GPSに頼りきらないで、いつでもマニュアル操作できるように精進しなさい
はい。これで私も上司のGPS管理から逃れるヒントを得ました!これで仕事をさぼれます!
そうか。よかったの……(こいつそのうちクビになるわい)
参考:ドローン検定協会公式BOOK ドローンの教科書
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復習問題
ドローンの教科書 標準テキスト 無人航空従事者試験3、4級問題より
問1 「GPS」の説明として正しいものを選びなさい
① 地球上における現在位置を測定するためのシステム
② GPS受信機がGPS衛星に自己の位置情報を送信するシステム
③ 最低2つのGPS信号で地球上の位置を測定できる
④ 衛星からの信号を受信するため天候の影響は受けない
A1:①