全地球測位システム【GNSS】の全容!
ドローン教授っす。今日は全地球測位システムを詳しく授業しようとおもう~う
地球防衛軍的な名称ですけど、それGPSの総称でしたよね。以前勉強しましたし。
覚えていたか。さすが無人航空従事者3級じゃ。基本的な内容は以前の授業を見てもらえば、だいたい分かる。今回の授業はもう少しだけ詳しくやろうと思うのじゃ
いいっすね~。前回の授業で、会社の上司からのGPS追跡をかわす方法をみつけましたし、また新たなさぼる方法がわかるかもしれませんね
(絶対くびじゃな)本日は、全地球測位システム【GNSS】についてじゃ
lesson45 全地球測位システム【GNSS】の全容
全地球測位システム【GNSS】とは
上空約2万Kmの高さで周回している人工衛星を用いて、地球上における位置を測定するシステムの総称を、全地球測位システム【GNSS】と呼んでいるのじゃ
GPS
その中でも、アメリカが開発運用しているものをGPSと呼びます。
GLONASS(グロナス)
ロシアが開発運用しているものをGLONASS(グロナス)と呼びます。
Galileo(ガリレオ)
ヨーロッパではGalileo(ガリレオ)が運用されています
みちびき
日本は、GPSと互換性のあるみちびきという衛星システムを開発しているのじゃ
その中で、ドローンの多くがGPSを使用しているということですね
GPSの電波
現在衛星軌道には、30基以上ものGPS衛星が周回しており(内24基稼働中)、このうち4基以上の信号を受信することで、緯度、経度、高度から自分の位置を特定しています。
GPSの時計が1μs(0.000001秒)ずれただけで、衛星からの距離が300m誤差がでるのじゃ
GPSは信号を発信する人口衛星【GPS衛星】
その制御をモニタリングする【GPS地上局】
電波を受信解析することで位置を測定する【GPS受信機】
の3つのブロックで成り立っています。
L1帯・L2帯
電波はL1帯とL2帯にわかれており、それぞれ1575.42MHz、1227.6MHzの周波数で送られます。
GPSのデータと速度
GPS衛星から送られてくるデータは25フレームある。
1フレームは1500bitで、1フレームの中には300bitのサブフレームが5つ含まれています。
これらのデータセットに
・時計の補正データ
・軌道情報
・電離層の補正パラメータ
・衛星の作動状況 の内容
が含まれています。
データの送信速度は50bit/秒なので、1つのサブフレームを受信するのに6秒を要するのじゃ。
つまり、5つのサブフレームを受信するのに、1フレーム30秒!GPSから25フレーム全て受信終わるのは…… 30x25で12分30秒!
キミ、もしかして、その12分30秒で、会社の仕事さぼろうと考えたじゃろ。ミッションインポッシブル的な。
ぎくっ
残念じゃが、こんなに時間をかけない為に、時間の誤差を計算する等の方法で現在の位置を測定しておる
検定問題
ドローンの教科書 標準テキスト 無人航空従事者試験上級テキスト問題より
問1 GPSの測位制度に影響を及ぼすものとして、誤っているものを選びなさい
① 衛星信号の捕捉数
② 受信機の時計の精度
③ GPS衛星がもつ時計の精度
④ 同じエリアにおけるGPS受信機の数
問2 GPS衛星が送信する電波の周波数として正しいものを選びなさい
① 5.7GHz
② 2.4GHz
③ 1575.42MHz
④ 800MHzと900MHz
問3 GPS衛星が送信する信号についての説明として間違っているものを選びなさい
① 1サブフレーム300bitである
② 1通りの情報を取得するのに12分30秒かかる
③ 25フレームで構成されている
④ GPS衛星の信号は30秒ごとに送信されている
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A1:④ A2:③ A3:④
まとめ
GPS衛星は、地表から約2万Kmもの上空から電波を発信しておる。その出力は50W程度と弱い
それじゃ、地上に届くころには相当弱いですね
そうなのじゃ。だから屋内等ではGPS信号を受信するのが困難なのじゃ。
参考:ドローン検定協会公式BOOK ドローンの教科書