Drone Study Room

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事故を起こさない為に必勉! ドローンのバッテリーに関する計算

ドローン教授っす。ドローンのバッテリーについて、あまたつ君は飛ばしてみてどう思う?

思ったよりももたないものですね。小さいトイドローンだと5分程度で無くなります。

バッテリーがないと、墜落しちゃいますしね

 詳しくはこちら↓

amatatu-i.hateblo.jp

 

そうじゃな。取り扱いの注意点は前のレッスンを読めばわかるじゃろう。しかし、もっと詳しく、バッテリーの容量について計算出来たらいいと思わない?

そうですね!放電完了までの時間とか計算できたらいいと思います

そうじゃろう。やり始めるとわかるバッテリーの疑問も出てくるものじゃ。実は、墜落事故の多くはこのバッテリーがらみが多い。今回は、無人航空従事者試験に出てくる、ドローンのバッテリーに関する計算を勉強しよう!

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lesson20 知っていて損なし! ドローンのバッテリーに関する計算

 バッテリーまとめ

バッテリーには様々な種類があります

バッテリーの種類

ニッケルカドミウムバッテリー

耐久性が高く、広い分野で使用されてきたが、それに含まれるカドミウムが人体に有害なため、ニッケル水素バッテリーに移行している。メモリー効果がある

ニッケル水素バッテリー

現在もっとも流通しているバッテリー。安全で取り扱いやすいが、メモリー効果や自然放電が大きい事が短所

充電時、デルタピークという現象が起こり、満充電になるとそれ以上充電されない

リチウムフェライトバッテリー

発火の危険性がなく、メモリー効果もない。しかし、高価で流通量が少ない。 リポバッテリーに比べると出力が弱いという事が短所

リチウムポリマーバッテリー(通称リポバッテリー)

エネルギー密度が高く、同じ重さでも大容量の電気をたくわえる事が出来る。メモリー効果はないが過放電や過充電に非常に弱い。発火の危険性がある。

充電時、ニッケル水素バッテリーのように、デルタピークという現象が起こらない為、満充電になっても充電が止まらず発火してしまう。

メモリー効果とは、バッテリーを継ぎ足し充電をした場合に見られる現象で、充電を使い切らずにさらに充電すると、本来の出力性能を発揮できなくなる現象じゃ

主に、ニッケルカドミウムバッテリーや、ニッケル水素バッテリーで発生します。

リチウムポリマーバッテリーの性能については、前回のレッスンをもう一度勉強します!

 

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リチウムポリマーバッテリーの計算

単位と計算式

セル

リチウムポリマーバッテリーセルと呼ばれる単位で製造されています。

バッテリーが発生する電圧の事を起電力といいます。

リチウムポリマーバッテリーはセル1個(1Sと表示)で3.7V

計算問題

Q: 3Sの場合起電力は何Vか

A: 3.7VX3=11.1 起電力は11.1V

 mAh(ミリアンペア)

充電池の容量をあらわす単位は、mAh(ミリアンペア時)であらわされます。

例えば、容量が2500mAhであれば、2500mA(ミリアンペア)の電流を1時間安定して流せるという事になります。 

○○mA(流す電流) X ○○時間=○○mAh(容量)

2500mA X 1時間=2500mAh

それが1250mAであれば、

1250mA X2時間=2500mAh  2時間安定して流せるという事になります。

C(キャパシティ)

電池に対して、充放電する時の電流の大きさを表します。

出力出来る最大の電流量。一度に出せる電流値を放電能力といい、C(キャパシティ)という単位で表示します。

1Cは定格放電して1時間(1h)で放電終了となる電流値の事です。

1C1時間2C0.5時間(30分)、そして0.2Cとなると、0.2X5h=1なので5時間ということになる

 

Q:3000mAhのバッテリーで、4Cと明記されている場合

:3000mAh x4C=12000mA(12A)

12000mAの電流を出力出来る能力を持っているという事が解ります。

 

4Cとは、4Cの電流を流し続けると1/4時(15分)で充電が無くなりますよという意味です。

Q:3Cで充電可能なバッテリーを2Cで充電すると、何分で充電完了するということか

A:30分

 リチウムポリマーバッテリー充電時の注意点

リチウムポリマーバッテリーは複数のセルが組合わさって1つのパッケージになっています。

このセルは、全て同じ電圧をたもたないと、一部のセルに高い負荷がかかり発火の恐れがあります。このセル同士の状態を整えるのが、バランサーと呼ばれる装置です。

このバランスを整えながら充電する事をバランス充電と言います。

充電の際にも最大充電電流が想定されていますその為、充電器の設定を適切に行わなければなりません。

 

※充電器を使ってリチウムポリマーバッテリーを充電する際は、基本は1C充電となります。

高い電流を一気に速く充電させようとすると危険ですので、1C充電をオススメします。

 

 検定問題

 ドローンの教科書 標準テキスト 無人航空従事者試験3級問題より

問1 リポバッテリーの仕様表示に、「5S 3300mAh」であることが記載されていた場合、このバッテリーの起電力は約何Vか選びなさい。(ただし、リポバッテリーの起電力は3.7Vとする。)

① 3.3V

② 3.7V

③ 18.5V

④ 22.2V

 

問2 8000mAhの容量のバッテリーから16Aの電流を取り出し続けた場合、約何分で充電を使い切ると見込めるか選びなさい。ただし、バッテリーは劣化しておらず、最大放電能力が3Cであるとする。

① 10分

② 30分

③ 60分

④ 90分

 

問3 最大3Cで充電可能な3000mAhのリポバッテリーを2Cで充電した場合、充電完了までにおおよそ何時間かかるか。もっとも適切なものを選びなさい。

①0.5時間

②2時間

③4時間

④10時間

 

ドローンも保障付きでレンタル可能です↓

A1:③(5X3.7=18.5) A2:②(16000mAX0,5時間=8000mAh) A3:①

まとめ

以前のレッスンでも言ったが、バッテリーの取り扱いには十分注意しましょう。ある程度計算で時間を計算して、バッテリーと付き合うようにしなければなりませんな。

はい。計算が苦手でまずいっす。

勉強しないと、墜落か火事かと思いなさい! 

 

参考:ドローン検定協会公式BOOK ドローンの教科書

 

 

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